もちろんnature, scienceといったトップクラスの論文へ自分たちの研究成果を出していきたいものです。ただし、そのことが圃場レベル、現場レベルでの研究を束縛するものとなるのであれば考えものです。そういうエラそうなことを、そういうトップクラスの雑誌に論文を出してから言いたいものなのですがなかなか。昨日は一報nature グループの雑誌に投稿した論文がリジェクトで戻ってきました。三人のレビュアーのうち二人はとても面白い、OKだということだったのですが、一人が駄目ということで駄目でした。エディターちゃんと読んでいるのかよ?と言いたくなりましたが、残念です。
昨日は、大学の知り合いの方と打ち合わせを行ったのですが、レベルの高い論文に投稿することを想定した研究をするべきという発言に久しぶりに大学っぽいなと感じてしまいました。研究の方向性を、雑誌のレベルで考えてしまうのは試験場に所属している自分たちの首を絞めかねないと思っています。あたらし評価軸が必要なのはそういう意味からでもあるのです。同じ土俵で勝負する場面も必要ですが(科学の発展のためには)、試験場という自分たちが本来立っているべき土俵もきちんとあるはずです。そのこととのバランスをうまく取って行きたいものです。