GC−MSを利用したイネの根分泌物の網羅的解析に関する論文が何とか受理されました。
Soil Science and Plant NutritionのShort communicationですが、無菌的に植物体そのものを利用した水耕培養液から化合物を回収し、解析したという点での新規性を強調させてもらいました。
まだまだ、改善点、条件設定等の問題があることは論文を審査員とやりとりをしながらも強く感じました。もっともっと進めて行きたい研究です。担当していた北大時代の学生さんにはそこのところをしっかりと認識をしてもらいたいところだったのですが。学生さんの場合は卒業という大切な仕事もあるのでね。
最近、本を読んだり、農家を訪問したり、人と話をしたりするなかで、農業(だけではないのですが)を考えるときに、全体的なバランス(当たり前のことですが)をどのように科学するのかに頭を悩ましています。多分そこに鍵があると思います。でも今までの良くある研究スタイルでは見えてこないのかなと。難しいです。