本日の夕方で終わりです。土壌の保存についてはずいぶん?でした。
風乾しても大丈夫だといってで英国、ドイツの研究者(長期保存圃場の管理をしているグループだと思います)が盛り上がっていましたが、あの結果は風乾しても処理間の違い(DNAを抽出して、16Sの多様性で比較)があったというだけのデータです。その際の土壌微生物の状態がそのまま保存されているなんてデータはいっさい出ていません。保管状態も他から菌がはいらないようにしているのではなく、取った乾燥土壌(室内の湿度と平衡しているという意味での乾燥)に生息した微生物を見ているだけでは?ということさえ感じてしまいました。土壌の保存方法にはまだ統一的な見解がもたれていないようです。凍結しただけで微生物の構成が変化するということは(どちらが正しいのかは別として)抽出にバイアスがかかっているという事は間違い有りません。標準土壌を考えるにしてもどのように保存するのがベストなのかさえまだ決定していない事に少々心配になってしまいました。日本でも土壌微生物を扱うときにここらへんはきちんと解決されているのでしょうか?
今日はこれからコンソーシアムをどのようにすすめていくのかについての話し合いが行なわれます。日本の代表でも何でもないし、日本ではまだどのように組織化されるのかも不明です。ここでの方向性は帰国後すぐにあるつくばでのシンポジウムで紹介する必要がありそうです。
17時には終わるので、今晩はリヨンの世界遺産の旧市街地区に行ってみようと思います。すぐそばなのですが、なかなか時間がなくて(三泊だし、一泊目は23時だし、昨日は洋服を買い出しに行っていたし、明日は朝ご飯を食べて少ししたら飛行場に行かなければいけないし)。