北大農学部の温室の名称です。これは古いです。正直言ってもっとしっかりした施設がほしいですね。昨日はここの片付けでした。大学を去って行く人が出るたびに沢山ゴミが出て参ります。H母さんの遺物が沢山ありました。
以前、ドイツに行ったときにはいろんな大学は研究機関で温室を見学する機会がありましたが、すばらしかったです。日本の温室はせいぜい雨露をしのぐことが出来る程度。あちらは、環境を制御して植物の生育を制御するという目的のもとに作られている温室が多かったです。例えば、ある植物の葉の光合成能を測定するときに、何を考えればいいでしょうか?一枚の葉でも、その光合成能は生育ステージ、一日の時間、栄養状態、光環境、水環境、二酸化炭素濃度。。。と様々な要因によって簡単に変化します。いくら光合成を測定する器械の性能が優れていたって、それを栽培する環境の制御ができていなかったらそこから出てくるデータの重要性(特に再現性という意味で)は弱まります。確かずいぶん前に農場に新しく立派な施設をたてるという構想もあったと思いましたが、駄目だったようです。
そんな研究施設を是非北大に。一次産業は北海道の特色でしょ。内地の大学と同じことやったってしょうがないよ。