11月1日に出版(日本では)されたばかりの「プランB2.0 エコ・エコノミーをめざして」は私たちに訴えかけます。行動せよ。戦うべき相手はテロリストではない。愛せよ。子供のように地球を。
水の問題、温暖化や砂漠化の問題、石油の問題等、これまで顕在化した環境に関するいくつもの問題点が有機的に繋がっており、ことの重大さに改めて身が引き締まる思いです。自分としては特に食べ物としての農産物とバイオ燃料としての農産物が競合しはじめているという指摘に考えさせられました。
農業に関しては大豆などの豆科を植えれば土地の窒素肥沃度が高まるという記述にはちょっと?です。最近の論文では豆科単作を継続することにより土壌の窒素肥沃度は逆に低下するという報告があります。なぜこれらの豆科の植物が窒素固定をするのかを考えてほしい物です。彼らは他の植物に窒素を与えるのではなく、自分が必要としているのです。その要求度が高いのも特徴です。豆科の植物を使って窒素肥沃度を高めたいのであれば一昔前の日本の風景のように(自分の小学生の頃は良く見かけました)、レンゲを稲刈りの後に育ててそれをすき込むとかをしなければ意味がないでしょう。
プランB2.0