微量のアルミニウムが存在するときに植物の生育が促進される場合があることが知られていますが、この現象を溶液と原形質膜上の化学論から考察したDr. Kinlaideのワークショップを夕方、10人ほどの少人数で開催しました。
酸性による影響がアルミニウムの少量添加で大きく低下するのが主要因という話です。直接お話を聞いたのははじめてでしたが、同じ研究室のW先生には既知の話とのことでした。興味があったのは、同じ植物種を用いてアルミニウム耐性に対してスクリーニングを行った場合にリンゴ酸の分泌能で説明される部分と、膜の状態で説明される部分がそれぞれどの程度あるのかなという所でした。質問してみましたが、環境条件とかで変わるので何ともということでした。ただ、シロイヌナズナとトウモロコシのスクリーニングをしている研究者からリンゴ酸の分泌量で説明のつかない例が時々出てくるので、多分膜の状態も少ない頻度ではあるが耐性の違いに関与することが示唆されるとのことでした。
もう少し、実際の構成成分に基づいた膜の状態の話などが聞きたかったです。でも、自分には良い勉強になりました。