今日はこれから東京です。eDNAプロジェクトの最終年度の報告会です。
自分は途中から参画させていただきました。その中でも計画を前倒しし、自分なりには成果をあげてきたつもりではありますが(学術論文が受理されていないのは問題なのですが)、果たして成果がどこまで生産現場で利用可能なのかということに関しては悩みどころです。
自分たちの進めた研究は土壌微生物の遺伝子を包括的に解析するためのメタゲノム解析です。これまでも環境DNA(eDNA)として微生物の種の多様性を解析する手法は開発されてきましたが、これをさらに踏み込んだ研究だと考えています。つまり、特定の配列を対象とするのではなく、遺伝子全体をターゲットとして、その変動を解析する。
お金がかかることが問題視されていますが、技術革新の勢いは凄まじいものがあります。腸並列型シーケンサーを活用したパイロシーケンシング技術はどんどん価格が下がっています。米国では環境DNAの多様性解析には当たり前のようにこの技術が使われるようになってきています。日本も遅れをとってはいけないはずです。その重要性を少しでも発信できたのであれば。とも思いますが、自分たちの研究グループでももっと研究を深めていきたいと考えています。跡は予算だな。。。